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【LAND企業研究部#13】とかち足の相談所 五十嵐さん「腰や背中の痛みの原因が実は足にある?!『一生歩き続けられる身体づくり』を目指す整体院」

十勝の事業創発につながる企業の取り組みを、LANDスタッフが取材し掲載する「LAND企業研究部」!

今回は、靴のインソールや整体で足元から健康を作り、十勝の生産性向上の一助となることを目指す、とかち足の相談所の五十嵐さんにお話を伺いました!

とかち足の研究所 五十嵐さん



プロフィール
五十嵐 晋一(いがらし しんいち)さん
1979年更別村生まれ。理学療法士として7年間奈川県の整形外科の病院で勤めた後、十勝にUターン。十勝の病院で理学療法士として勤務する傍ら、整体師としてインソール治療を中心とした足の施術を行う「とかち足の相談所」を開設。

十勝の方々が健康になることで生産性の向上に繋げていきたい


――五十嵐さんは更別村出身で、理学療法士として神奈川の整形外科の病院で勤務された後、娘さんの子育てのために十勝に戻られたとのことですが、どのような経緯で現在のような活動を始められたのでしょうか?

(五十嵐さん)十勝に戻ってきた時点では、私が神奈川の病院で学んだインソール治療(DYMOCOインソール)を本格的に行なっている方があまりいなかったという状況がありました。足はもちろんのこと、体の不具合の改善には靴やインソールが大事ということはまだまだ一般的に知られていない状況もあり、そうであれば自分で始めてみようと思い至ったのがきっかけです。十勝の方々が、足が原因で体に不具合が起こるといった状況を減らしていきたいですし、動作の改善によって皆さんが健康になることで生産性の向上に繋げていきたいという想いがあります。

――五十嵐さんは、自分の足のサイズを正確に測り、自分の足にしっかりと合った靴を選ぶことが重要と仰いますが、具体的にどういうことなのでしょうか?

(五十嵐さん)ほとんどの方は自分の足のサイズを正確に測ったことがなく、多くの方が少し大きめの靴を履いている傾向にあります。足のサイズは足の縦と横の幅、そして周径を測る必要があり、また地面に足が着いた状態では足が横に広がっているので、足を上げた状態でもサイズを測り、それらを照らし合わせて靴のサイズを決める必要があります。良い靴を選ぶにはまず自分の足のサイズを正確に知ることが重要です。足がしっかりと地面に着いておらず不安定になれば、上半身も当然不安定になります。それが腰や肩、膝に影響して怪我につながったり、スポーツではパフォーマンスの低下につながることもあります。きちんと自分の足に合った靴を履いて足元を安定させることで、動作が改善してパフォーマンスが向上します。
 また、靴の改善ということを考えた時にインソールの良し悪しに目が行きがちですが、やはり一番大事なのは靴なのです。そもそも靴が自分の足に合っていないとインソールの効果も落ちますし、自分の足に合った靴に最適なインソールを入れると更に効果が上がります。
 靴は歩行の舵取り役である踵が大切と言われており、踵が安定しないとその歩行は失敗です。私の場合、さらに足の指が大事であると考えており、歩行の際の蹴り出しやバランスをどう取るかといった点で足の指を重視しています。

五十嵐さんによる足の施術の様子


足の施術は腰痛や姿勢の改善、スポーツでのパフォーマンス向上の効果がある


――足の施術を行うことや自分の足のサイズに合った靴を履くことによって、具体的にどのような効果があるのでしょうか?

(五十嵐さん)足の痛みが改善するのはもちろんのこと、腰痛が改善したり、姿勢が良くなったり、スポーツでのパフォーマンスが向上するといった効果があります。私自身も過去、年に何度か背中が痛くなることがありました。当時は28センチのサイズの靴を履いていたのですが、正確な足のサイズを測ってインソールも制作交換したところ、実際の靴のサイズは26センチで良かったんです。それからは背中の痛みも無くなりました。背中や腰の痛みの原因が実は足だったということもよくあるのです。私自身にそういった経験があったので、インソール治療に興味を持ち、この技術を十勝に持ち帰ろうと考えました。
 例えばもし腰や背中に不具合が生じた場合は、体の別の部分が原因である可能性もあるということを知っていただきたいですね。腰の痛みがスマホの見過ぎで首から来ている方もいれば、手作業が多くて腰の痛みを誘発している方もいます。そんな辛い痛みを改善し、一生歩き続けられる体づくりを相談者の皆さんと一緒に行なっていきたいですね。


――腰や背中の痛みの原因が足である可能性があるとは驚きです。五十嵐さんは、相談に来られる方の足の状態に合わせてオーダーメイドインソールも制作されているとのことですが、どのように制作されるのでしょうか?

(五十嵐さん)整体院や整骨院では補助的な役割で使われるインソールですが、当院では施術の一環として使用しています。中敷きはその靴の元々のものを使って、その方の足に合わせてソルボという人工筋肉のような素材のシートを貼っていきます。これは、「足が嫌がらない」素材と言われており、その人の特性に合わせてどういった動きをしたいか、痛みがあればそれをなくすためにどこに配置したらいいかといったことを考えながら貼っていきます。その後、高さ調整のためにグラインダー(写真③の機械)で余分な箇所を削っていきます。また、インソールは一度制作したら終わりではなく、歩行が改善した状態でまた調整に来てもらったりもしています。その方に合わせたインソールが入っている靴は履いているだけでも体の状態の改善効果がありますし、相談に来られた方々にはなるべく楽して怪我の予防を行なっていただきたいという想いもあります。

①インソールにソルボ素材(ゲル状で衝撃吸収に優れた特性を持つ)のシートを貼る、②その上に同じくソルボ素材のオークルシートを貼る、③高さ調整のため貼ったソルボ素材のシートをグラインダーで削る、④グラインダーで高さ調整を行った後のインソール


――スポーツをやっている方々からも相談があるのでしょうか?

(五十嵐さん)過去には走り高跳びやバスケット、スピードスケートをはじめ様々なスポーツをやっている学生の方々がご相談に来られたことがありますね。走り高跳びの学生の方は、高校2年生の時、全道で2位の成績だったのですが、当時は私の目から見て少し大きいサイズの靴を履いていました。そこで足のサイズを正確に測って靴を交換したところ、その翌年には全道優勝という成績を収めることができました。またバスケットの学生の方は、親御さんから試合中に連絡があり、靴を家に持って帰ってインソールを作ったこともありますね(笑)。実際にインソールを交換したら足の痛みが無くなりました。今後もスポーツ選手の方々からのご相談も積極的にお受けしていきたいと考えています。


理学療法士と「とかち足の相談所」とのパラレルキャリアで、自身のスキルを社会に還元していきたい


――今後はどのような活動を行なっていきたいと考えられているのでしょうか?

(五十嵐さん)足の状態や体の不具合の改善には靴が大切ということは、まだまだ一般的には知られていない状況にあると考えています。これからの時代は働き手もどんどん減っていきますし、特に企業経営に当たっては従業員の皆さんの健康にますます気を遣っていかなければなりませんよね。そういった意味でも、今後は学校や企業に対し講演会などでの啓蒙活動を行なっていきたいですね。また、自身の後輩に対しても私の考えを積極的に伝えていきたいと思っています。
 その他、農家の方々や企業の職業性腰痛の予防改善も引き続き行なっていきたいと考えていますし、私自身、体の整体も行なっているので、足の施術の後に整体もセットで行なっていきたいです。これからも理学療法士としての病院勤務と「とかち足の相談所」とのパラレルキャリアで、自身のスキルを社会に還元していく活動を行なっていきたいと考えています。

五十嵐さんによる整体の様子



「痛いと言われたらその場ですぐに痛みを改善したくなっちゃうんですよね」と語る五十嵐さん。そんな仕事に真摯に向き合う姿勢に感銘を受けました。
十勝の生産性向上を身体づくりの面から支える五十嵐さんの存在は、十勝で働く方々にとって非常に頼もしいものではないでしょうか。

LANDとしても五十嵐さんの活動を応援していきます!

LINK

とかち足の相談所

協力

帯広市経済部経済企画課、フードバレーとかち推進協議会

お問合せ

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